贅沢病 と シラケ虫

どんな波でも楽しさはあるんだ。

それに、海に来られるだけで幸せなんだよ。

もう一度考え直してみて今の自分。

ひょっとしたら贅沢病にかかってない？



　やっと皆と海に行ける日が来た。

　海に向かう途中、心ウキウキのはずが、
　
　「この間のあそこの波、本当に最高だった。ひょっとしたら今年一番なんじゃない？！」

　「間違えないね。すげぇーいい波だったよっ！」

　　　　　　　　　　　　と車中そんな会話を交わす仲間達。

　その場に居合わせる事の出来なかった自分と、どこか遠い距離が空いてしまった様な気がする。

　次々と出てくる波最高。サーフィン最高！

　話しから自分だけつま弾きにされたような孤独間に駆られてしまう？

　最高な波だったら自慢気に話すのは当たり前、決して人に当てつけて話している訳ではない。

　サーファー同士なら当然の会話。

　そんなの分り切っているのに、

　でも何処か拗ねている自分と、

　どこにもやり場のない腹だたしさが自分の中で煮えたぎっているのだ。

　そんな気持ちをどう解消するのか？

　それは間違えなく今向かっているポイントにそそり立つパーフェクトな波でしょ。

　その面ツルで三角の波に、今まで海にこれなかった“ツケ”全てを払い、車中での鬱憤を晴らす。

　あぁー一刻も早く海に飛び込みたい。
　　　　　　　　　　　　　そして、ポイントに漬いた。

　燦々に輝く太陽の下、そこには・・・弱々しいヒザ波が割れていた。

　中途半端なオンショアでかろうじてブレイクしている、そんな波が目に映っている。

　「ちきしょー」

　そう思ったのと同時に、抱え切れない脱力感が一気に自分を襲ってくるのだ。

　波への期待、そのどちらも　自分で思い込んでしまった空想。

　やっと皆と一緒に海に来れた海なのに。

　やっと潮の香りを感じに来れたのに。

　そして太陽の光を身体全体に浴びることが今日一日できるのに、

　贅沢病にかかってしまっている自分に、しらけ虫が　どんどん触んでくる。

どぉ？

わかるなぁ〜ソレ　って思った人　いる？（笑）

贅沢病　と　シラケ虫ネタとは別に▼2006年に出会った春の波です▼








明日も、こんな波達だったらなぁ〜〜〜（妄想）


現実は腰腹のチョッピーだったりして（汗）　ライダー：さぼリーマン

Have a nice weekend